つれづれなるままに、日々の事を記録しています。


by rotta0308
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祖母の思い出

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そういえば、彼女が愚痴や不平不満を言ってるのを聞いた記憶がほとんどない。

ただ一つだけ、繰り返し聞いたのは
「同じ頃に結婚したご近所さんが、一緒に新婚旅行に行こうって誘ってくれたのに、じいちゃんは旅行嫌いだったから、断ってしまった」



今から9年前の私達のカナダへの新婚旅行は一言でいうとつきまくってた。

出発直前に旅行会社からの電話。

カナディアンロッキーのバンフという町でバンフパークロッジに2泊予定してた私達。
旅行会社の手違いで、宿泊できなくなったとのこと。変わりにバンフスプリングスかリムロックリゾート、好きな方を用意しますとのこと。
ラッキー♪ ほんとはこっちに宿泊したかったけど、予算の都合であきらめてたの。
そして旅行代金の5%バック。


出発当日、空港のカウンターで
「本日、エコノミー満席の為、ビジネスクラスの席をご用意させていただきましたが
問題ないでしょうか?」
もちろん^-^

到着したホテル。不手際に対するお詫びの花とフルーツが籠にもられて届く。

2日目。日程にまたまた小さなミスがあったとかで、
フルーツが大きな籠にもられて届く。

3日目もまた。。。


旅行最終日、バンクーバーでの夜。
またまた特別に鉄板焼きのディナーにご招待。
このお料理は、今まで食べて美味しかったものベスト3にいまも君臨中。

ちなみに私たちの選んだツアーは
ごくごく普通のリーズナブルなもの。



夢見心地で帰国すると
父からの電話
旅行中に祖母が危篤状態になったとのこと。

荷物をまとめて、すぐに病院にむかった。


それから1週間、ずっと付き添うことができた。

一度だけ、昏睡状態の中、意識のもどった瞬間があって
いくつかの会話をしたあと、


私は祖母に育ててくれた事への感謝の気持ちを伝えた

祖母は、うなづいて
「rottaさんのおかげで、長生きできました」といった。


優しい声、とても穏やかな表情だった。


それが祖母から私への最期の言葉。


もう意識がもどることはなくて、それから昏睡状態がしばらく続いたため、
いったん浜松へ帰る。
数日後、夕飯用の茶碗蒸しが蒸し器の中で
きれいに半分に割れた次の朝、祖母が亡くなった知らせをきいた。


死に目に会えなかったけど、不思議に悔いはなかった。

お葬式は夫の誕生日と重なった。




スピリチュアルな事をことさら信じるタイプでもないけど、
あの年の10月のことを思い出すと今も不思議な感覚にとらわれる。





あの新婚旅行での出来事は祖母から私達へのおはなむけだったんだよね。


大正初め、新婚旅行に憧れてた。。16才の花嫁の夢。。。

もしかして、彼女は私達と一緒にカナダを旅してきたのかな。。。



今日は祖母の命日。
年に一度、思い出を記す日。
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by rotta0308 | 2008-10-26 20:14