夏時間の庭
2009年 07月 02日
映画の日、終了がせまった映画をみに京都へ
「夏時間の庭」
現実の前には、物や場所への想いをふりはらっていかなければならないこともあるけど、
その場所で過ごした時間や思い出は消えない
物質的な物の消失よりも大切なことは、その美しい記憶がだれかの心の奥に種となって根付き
育っていくこと
ラストでベリーの実をつまむ少女が教えてくれる
光の差し込む家の中に置かれたコローの絵や、アール・デコのテーブル、花瓶などなど
その生き生きした姿。美術館で見学できるのは嬉しいけど、本来の姿はこちらなのだろう
生活芸術の類いを美術館で観る度にいつも思う
自然光の差し込まない美術館に置かれたガラスの花瓶なんて。。。と、長男がいうシーンがある
オルセーに所蔵される直前に
老いた花好きのお手伝いさんにもっていってもらった花瓶の運命のほうがずっと幸せにみえた
好きな映画だった。
時間を重ねた庭をもちたいとおもった
でもね、私は転勤族
錦の花屋さんで、野趣あふれる花をたくさん買って帰った
あの庭に咲いていそうな花を
by rotta0308
| 2009-07-02 09:25
| 花