「T」との再会
2007年 11月 22日
「T」との再会は15年ぶり。
今回の東京訪問、当初の予定より1週間遅れた事で、会える人と会えない人が入れ替わった。
3年前に東京に転勤になった親友のH子は、本人の乳ガン再検診と子供の学校の都合でランチキャンセルとなり、(後日、検診の結果は心配ないとの知らせで安心する)
その変わりに、1週間前はアリゾナの学会に参加するためアメリカにいた「T」が帰国したことで、急きょ、夜、食事を共にすることになった。
H子も、Tも、F子(鎌倉を案内してくれた)もみんな小1から中3までの同級生。
私も含めてともに「故郷は遠くにありて思うもの」メンバー^_^
私の夫はというと、子供の頃から父親の仕事で転勤を繰り返してるため、私の昔からの交友関係が面白く感じるらしく、いつも違和感なく溶け込んでる(笑)
場所は宿泊したホテルの2Fにある「ビストロ・レ・シャンソン」
食べるより飲みたい気分だというので、とりあえずつまめるものをオーダー。
Tは現在バツ1独身。
忘れもしない、10年前のある日。
「Misiaのチケットが手に入らないか?」とTからの電話。
「奥さんといくの?」
「いいや」
「大丈夫? 気をつけてよ〜」
「そんなんじゃないよ」
あの電話での会話から、彼の幸せな家庭が崩壊するまでさほど時間はかからなかった。
私が結婚が決まり、人生でいちばんいい時期をすごしている時、彼は人生の修羅場を迎えていた。
今、思い出しても変な日々だった。。。自分の結婚にむけて仕事の引き継ぎや準備に追われる一方で私はTの相談にのり、離婚するといってきかない彼の説得にあたった。なんだか自分の結婚の明暗もTにかかってるような気がしたから。
こんな風に書くと、自分ばかりが相談にのってたみたいないい方になってしまうね。
よくよく考えると、私も結婚前の不安を彼に相談してた気がする。
こと自分のこと以外になると、こうも適切にアドバイスをくれるものかと思ったもの(笑)
私の式がせまった頃、Tがいった。「悪かったな、大事な時期に。幸せにな」
それから2年後。ある日、突然「現金書留」が届いた。
中からでてきたのは「御祝儀」と書かれた封筒。
はっ?
送り主はTだった。しかも宛名が私の夫になってる(笑)
気の使い方が変だよ〜。でも夫、大喜び♪
このご祝儀はその後のラスベガス旅行の一部に大切に使わせていただいた。
ギャンブルには使ってないよ。
この時、久々に電話で話した。
離婚して、そのあと彼女とも別れて1人で暮らしてると知った。
あれからもう7年も経った。
誕生日に1行のメールのやりとりと、年賀状の交換、
実際に会うのは15年ぶりになる。
なんだか風格がでてきたな。
仕事も乗ってる様子。
彼女もいるみたい。でも結婚する気はないという。
離婚した奥さんとも時々食事したり、息子には月に2度は必ずあってるという。
月日が流れたことを実感する。
なんだかほっとした。
Tは、人生に一度つまずいたかもしれないけど、そのあとの対処は間違ってなかったように思う。
Tが言った。「今は別れた奥さんに感謝してるよ。再婚もせずに息子を育ててくれたこと」
あの綺麗な奥さんが再婚しなかったなんてね。。。
ほんとに不思議。
「復縁しちゃえばいいのに」という私に
Tは首を横に振った。
PM6時から始まった飲み会もそろそろ終了。
なつかしい話、近況、旅の話、
Tも夫もエアラインの制服ナンバー1にシンガポールエアラインで一致した
夫がトイレにたった時にTがいった。
T「いいだんなさん見つけたな」
私「でも人生ってなにが起きるかわからん。自分だってそうやったやん」
T「まあな。でもおまえは大丈夫や」
私「Tと同じ生年月日、おまけに血液型まで一緒だから心配なのよっ!!」
T「ああ、そっか(笑) わりぃわりぃ」
当然のごとく支払いを済ませたTに、無理矢理2/3をおしつけた。
ここで大分県人特有のやりとりがはじまる。
「いいっちゃ、いいっちゃ」「いいや、いいっちゃ、いいっちゃ」
2〜3回リピート(笑)
「同級生はワリカン、ここ銀座よ、恥かしいけん、しまってっちゃ」
「今度でいいっちゃ」
「今度って、いつ会うかわからん。多分10年後やと思うわ」
訳さずにわかりますか???
相手が同郷人で気心がしれてるとついつい(笑)
日付けが変わる前に、明日、息子と会う約束になってるというT をホテルの入り口で見送りました。なんだか夫と2人、酔っ払い同士、握手とかしてたな。
楽しくて、懐しい時間でした。
T、頼むよ。幸せでいてね。
私達はほとんどの占いにおいて同じ運命にあるんだから(笑)
去っていくTの背中にそっと念を送った銀座の夜でした。。。
by rotta0308
| 2007-11-22 11:38